レビュー (Amazon) 伊勢湾に浮かぶ歌島を舞台にくり広げられる、島一番の金持ちの娘、初江と漁師の新治。りりしくもさわやかな若き男女の、身分を越えた愛。三島由紀夫の同名小説は、これまでに5回映画化されているが、これは4回目の映画化作品である。 肉体と精神のバランスを重んじる三島のたくましき理想主義を、これがコンビ2作目となる山口百恵と三浦友和は、巧まずして体現している。嵐の小屋のなか、ずぶ濡れになった2人が互いに衣服をはぎとって裸になり、抱きあうラブシーンも、すこぶる健康的、かつかわいらしく表現されているのがほほえましい。叙情を重んじる映像美のなかに、思春期のときめきや青春の躍動感などの要素を盛りこんだ西河克己監督の達者な演出も、もっと評価されていいのでは。(的田也寸志) 関連グッズ |