レビュー (Amazon) 明治のはじめ、大阪の菜種問屋の娘であり、9歳で失明したお琴と、ときに彼女のわがままに耐えながらも影となって献身的に仕えていく佐助。谷崎潤一郎による同名小説の5回目の映画化であり、倒錯的ともいえる2人の究極の純愛を、やはりコンビ5作目となる山口百恵&三浦友和が見事に演じきっている。 百恵の感情をあらわにした「動」の演技と、三浦のひたむきな「静」の演技の対比の妙が見事だ。2人とは気心の知れた西河克己監督も、ここに至り、両者の役者としての成長を確信。耽美派の原作に沿いつつも、一方では若々しさを見失わない演出を施している。佐藤勝による美意識に満ちた音楽も、すばらしい効果をあげている。(的田也寸志) 関連グッズ |