レビュー (Amazon) 人力車夫の儀三郎の妻で、40歳を過ぎているのに若々しく見える女、せき。兵隊帰りの若い農夫・豊次と関係をもった彼女は、ついには2人で共謀して儀三郎を殺害し、井戸に死体を投げ捨てる。しかし、やがて2人の前に儀三郎の亡霊が現れるようになり…。 話題を集めた『愛のコリーダ』に続いて、フランスとの合作で完成させた、大島渚監督の愛とエロスの問題作だ。78年度カンヌ国際映画祭では、本作で監督賞を受賞している。各々の愛と渇きゆえに、破滅の道を歩んでしまう男女。その運命を導いているかのような、美しい山村の四季の風景が印象的だ。名手、宮島義勇のカメラ、水の流れのような構造で迫る武満徹の音楽など、スタッフワークも冴えわたっている。(的田也寸志) 関連グッズ |