レビュー (Amazon.co.jp) 舞台上での華麗なマジックを題材にしながら、できあがった映画全体もひとつのトリックになっている…。そんな面白さがある一作。19世紀のロンドンという設定も絶妙で、「人間瞬間移動」「カゴの中の鳥が消える」など、王道ともいえるマジックが披露されるのだが、その「タネ」があまりに単純なのも、レトロな背景とマッチして唸ってしまう。主演のふたり、ヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベールは、ともに古典的な香りを漂わせるのがうまい役者なので、全体の世界観が統一され、観る者にもマジックをかけていくのだ。 おたがいをライバル視するマジシャン同士が、相手のトリックを盗もうとする駆け引きを軸にドラマが進んでいくのだが、その策略や裏切りは、マジック以上にスリリングだ。当時、電気にまつわる発明を繰り返していた実在の人物、ニコラ・テスラ(演じるのはデヴィッド・ボウイ!)の使われ方もうまい。そして、ラスト。一世一代のマジックのタネが明かされるのだが、その大胆さと衝撃に面食らう! ここでも「19世紀の物語」というエクスキューズで妙に納得させられるのだ。マジックは、かのデビッド・カッパーフィールドが監修。マニアックな要素を娯楽作に仕立てた、クリストファー・ノーラン監督の職人的仕事である。(斉藤博昭) 関連グッズ カスタマーレビュー ※カスタマーレビューはAmazonのユーザーにより書かれたものです。 19世紀を舞台にした マジック対SFの壮絶な闘い!! 2008/01/26ヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベール演じる2人のマジシャンが互いの私怨を原動力に正統マジックと科学を駆使したマジックで命の取り合いともなる壮絶な闘いを繰り広げるストーリー。映像の美しさ、俳優陣の演技力など観る点は多いが、イマイチのめり込めないのは設定にある。詐欺のトリックで有名な「スティング」のような驚きを期待していたが、話の要は「タイムマシーン」のようなサイエンスフィクションにあるからだ。つまりネタバレとなっても「そんなことは今の科学でも不可能」なのでリアリティがない。空想科学小説やその手のミステリーが好きな方へはお薦めだが、「空想のゆとり」に無関心な方が観ると失望すると思う。劇場公開時には「ジョジョの奇妙な冒険」の作者荒木飛呂彦氏のイラストステッカーがオマケに貰えたが、本作自体が荒木氏の作品を映画にしたような香りのする内容だったので、荒木氏ファンは気に入るかもしれない。映像としては十分に美しいのでHDDVDで観る価値はある。交流電気の生みの親である科学者テスラにデビット・ボーイが、その助手をキングコングやロード・オブ・ザ・リングに出演していたアンディ・サーキスが演じているのも楽しめた。 ⇒ ニューリリース情報ページへ
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