遠い夜明けCry Freedom (1987)音楽:ジョージ・フェントン
Music Composed by George Fenton キャスト・スタッフ
ケビン・クライン、デンゼル・ワシントン、ペネロープ・ウィルストン レビュー (Amazon) 一貫してヒューマニズムを追求し続けるイギリスの巨匠リチャード・アッテンボロー監督が、製作当時も続いていた南アフリカ共和国の人種隔離政策問題「アパルトヘイト」に、さまざまな迫害をものともせず真っ向から取り組んだ大力作。 南アの新聞社編集長のドナルド・ウッズ(ケビン・クライン)は、黒人運動家スティーヴン・ピコ(デンゼル・ワシントン)と交流を持つようになり、反アパルトヘイトの意識に目覚めるが、やがてピコは投獄され、拷問の末に帰らぬ人となる。権力の矛先が自分にも向けられていると察したウッズは、家族を連れて南アからの脱出を図る…。 とてつもない社会性を背景にした前半の友情劇と後半の脱出劇のバランスが素晴らしく、単なるメッセージ映画ではなく見事にドラマティックな映画として成立しているところに、巨匠の意気込みを感じる。エンド・クレジットでアパルトヘイトのために死亡した人々の名が連なっていくあたりも、人が人にもたらす差別という名の恐怖を痛感させる。(的田也寸志) |