クラッシュCrash (1996)音楽:ハワード・ショア 監督・製作・脚本:デヴィッド・クローネンバーグMusic Composed by Howard Shore 原作:J・G・バラード 出演:ジェームズ・スペイダー(ジェームズ・バラード)、デボラ・アンガー(キャサリン・バラード)、ホリー・ハンター(ヘレン・レミントン)、イライアス・コティーズ(ヴォーン)、ロザンナ・アークエット(ガブリエル)、ピーター・マクニール キャスト・スタッフ
ジェームズ・スペイダー、ホリー・ハンター、イライアス・コティーズ、デヴィッド・クローネンバーグ レビュー (Amazon) 地球上の生物の中で、快楽のために性行為を行うのは人間だけだと言われている。全編の80パーセント以上がセックス・シーンで埋めつくされたデビッド・クローネンバーグ監督の『クラッシュ』は、通常とは違う性行為の方法でエクスタシーを感じる、世間的にはアブノーマルだとかフェチと呼ばれる人たちが続々と登場し、その倒錯ぶりを見せる映画だ。とりわけクローネンバーグが強調してみせたのが、自動車事故を媒介にして得られるエクスタシーである。衝突実験の映像をビデオでグループ鑑賞し、互いの股間をまさぐりあうシーン。クローネンバーグの視点は、そうした男女の妄想と欲望に満ちた姿を見せるだけで、それについていかなる言及もしない、言及するキャラクターを配置しないという、いわば傍観者の立場を貫いているのだ。彼にとってはこういう映画を撮る行為こそが、フェティシズムを満足させることなのだろうか。原作はJ・G・バラード。 |