天国からきたチャンピオン 2002Down to Earth (2001)音楽:ジャムシード・シャリフィ Music Composed by Jamshied Sharifi キャスト・スタッフ
クリス・ロック、レジーナ・キング、マーク・アッディー レビュー (Amazon) ウォーレン・ビーティが主演した『天国から来たチャンピオン』のリメイク(元の作品自体、1941年の『幽霊紐育を歩く』のリメイクである)。今回、主人公を演じるのは、クリス・ロック。人当たりが良くロマンチックな人物を好演している。それがゆえに大コメディアンのリチャード・プライヤーの後継者と呼ばれるクリス・ロックのキレの良い痛烈なジョークは影を潜めてしまったが、彼の持ち味であるアグレッシブなスタイルは随所に垣間見える。ただ、『アメリカンパイ』の監督の手による今作品では、テレビのB級コメディ番組に出てくるかのようなセリフの数々に苦労したのではないか。主人公が別の人に乗り移る理由は次のとおり。スタンダップ・コメディアンとしての成功を夢見るランス・バートン(クリス・ロック)は不慮の事故で命を落とし、天国の門番(ユージン・レヴィ&チャズ・パルミンテリ)のところへ行く。すると、実は彼の寿命はまだ残っており、死亡は天使側のミスだったことが判明する。そこで、55歳の大富豪の白人男性の体を借りて地上に戻ることにしたというわけだ。 黒人から白人に変わったことにもすぐ慣れ(いささか簡単すぎるようだが)、ランスはレジーナ・キング演じる病院経営者と恋に落ちる。頑固な億万長者がロマンチックな博愛主義者に急変したことに、彼女は惹かれたのだ。この作品には、人種にまつわる危険なジョークがたくさん出てくる。中年で肥満の白人男性でヒップホップに夢中な人など、現実ではあまり見かけない。クリス・ロックは共同脚本として制作側にも参加しており、こうしたジョークを映画の中にうまく取り入れている。とてもエンターテインメント性の高い作品ではあるが、ジョークの裏にある厳しい現実を描き出すことができれば、さらに良い作品になったであろう。(Jeff Shannon, Amazon.com) |