|
キャスト・スタッフ
コリン・ファース、アネット・ベニング、コデルロス・ド・ラクロ レビュー (Amazon) 出しおしみして出遅れたとはこのことだ。スティーブン・フリアーズ監督の傑作『危険な関係』の1年後にミロス・フォアマンがリリースしたのが本作品で、フリアーズ作品と同じく18世紀のフランスの作家ド・ラクロの同名の小説が原作になっている。同時期に撮影されたが、かち合うのを避けて公開を遅らせたら、見劣りする作品になってしまった。2人の貴族(かつて恋人同士だった男女。女のほうは、男が、あるとても貞淑な女性を誘惑できないとふんでいる)の物語からは、うずまく欲望と陰謀がいまなお伝わってくる。 フォアマン監督の手法は並外れているものの、俳優陣はフリアーズ作品のキャストの演技力とは比べものにならない。とくに主人公で恋愛ゲームのプレーヤーを演じるコリン・ファースは、ジョン・マルコヴィッチが見せた狡猾な魅力に欠け、メグ・ティリーもミシェル・ファイファーの悲劇的な美しさに及ばない。アネット・ベニングは口やかましい女を演じるために生まれてきたような女優だが、グレン・クローズが演じた心底邪悪な女性と比べると、うぶで見かけほど悪女ではないように思えてしまう。(Marshall Fine, Amazon.com) |