家族の肖像Gruppo di famiglia in un interno (Conversation Piece) (1974)音楽:フランコ・マンニーノ
Music Composed by Franco Mannino キャスト・スタッフ
バート・ランカスター、シルヴァーナ・マンガーノ、ヘルムート・バーガー、クラウディア・マルサーニ、エンリコ・メディオーリ、スーゾ・チェッキ・ダミーゴ レビュー (Amazon) ローマの豪邸で隠遁生活を送る老教授(バート・ランカスター)。しかし強引なビアンカ夫人(シルヴァーナ・マンガーノ)の差し金で、二階の部屋を彼女の若い愛人コンラッド(ヘルムート・バーガー)に貸すハメになってしまった。やがて同居人の数も増え、お互いがお互いをののしる中、教授の静かな日常は完全に破壊されてしまうが…。 イタリア映画界の巨匠ルキノ・ヴィスコンティ監督が、自らの死を予見しながら描いたとも思しき自画像的傑作。教授が蒐集しているカンヴァーセーション・ピース(上流社会の家族団欒図)とは真逆に、奇妙な同居人たちの喧噪(けんそう)は現代イタリア社会の縮図でもあり、即ち現代社会によって、教授が苦難の人生の末にようやく掴んだ平和はもろくも崩されていく。そして『山猫』に続いてヴィスコンティ映画の老醜の美学を体現するバート・ランカスターの名演は、そのままヴィスコンティ自身の死を予告し得ているのだ。(増當竜也) |