相手を人として受け入れられなくなり、別れの予感を女性言葉で歌う冒頭の「サナギ」では、粘着質なようでいて乾いたサウンドが響き、限られた時間の中で誰も知らない秘密を共有しはじめた2人の覚悟をうかがわせる「アーケード」では、初めてといっていいUKロック的な静謐なサウンドが響く。全体としてはスガらしいオルタナティヴ・ファンクが根底にあるのだが、今回はジャンルにこだわらず曲ごとの世界に浸りたい。(石角友香)