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キャスト・スタッフ
渡瀬恒彦、田中裕子、吉行和子、平幹二朗、石橋蓮司、松本清張、加藤剛 レビュー (Amazon) 少年は14歳のとき家出をし、川端康成の『伊豆の踊子』を気どって天城峠を越える。そこで、優しく美しい娼婦、ハナと出会う。そして30年ののち、ガンに侵された彼のもとを、1人の刑事が訪れる。30年前に天城で起きた殺人事件の真相を調べるために…。 原作は松本清張の短編小説で、自身が主宰する霧プロダクションで製作したヒューマンサスペンスの名作だ。これが監督デビュー作となった三村晴彦が、華麗で情感あふれる演出の数々を見せる。ヒロインの娼婦ハナを熱演する田中裕子は、本作でキネマ旬報主演女優賞などの各賞を受賞している。ハイスピードで撮影された少年と娼婦の別れのシーンは、いつまでも観る者の胸にしみ入り、忘れがたい余韻をもたらしてくれる。スキャットを多用した菅野光亮の音楽もすばらしい。(的田也寸志) |