サラ いつわりの祈りThe Heart Is Deceitful Above All Things (2004)音楽:ビリー・コーガン、マルコ・カストルディ、ソニック・ユース、ティム・アームストロング
Music Composed by Billy Corgan, Marco Castoldi, Sonic Youth, Tim Armstrong キャスト・スタッフ
アーシア・アルジェント、ジミー・ベネット、ピーター・フォンダ、マイケル・ピット、ジョン・ロビンソン レビュー (Amazon) 男娼をしていた少年時代をつづったJ.T.リロイの衝撃的な自伝小説を、イタリア・ホラーの巨匠、ダリオ・アルジェントの娘であるアーシア・アルジェントが監督・主演。里親から息子のジェレマイアを引き取った実母のサラだが、ドラッグや行きずりの男とのセックスが止められない。やがてジェレマイアも、サラの生活に影響されていく。 全編、観ているのが辛い。ここまで痛々しい映画も珍しい。母の奔放な行動に付き合わされ、ときには児童虐待のような行為も受けるジェレマイアだが、本能的な親子愛が彼を母と結びつけていく。幼い心が受ける試練は切ないばかりだが、その一方で、母親としてのサラをただ否定的に描かなかったところも、本作の特筆すべき点。壮絶な物語なのに母子の愛情に共感させる手腕は、アーシアの監督として、俳優としての情熱が生んだものだろう。映像と音楽がパンクな雰囲気をかもし出し、ピーター・フォンダ、マリリン・マンソンら脇を固めるキャストも適役だ。(斉藤博昭) |