白夜行(びゃくやこう) (TV Series) (2006)原作:東野圭吾(「白夜行」)出演:山田孝之(桐原亮司)、綾瀬はるか(唐沢雪穂)、渡部篤郎(松浦勇)、柏原崇(篠塚一成)、田中幸太朗(古賀久志)、小出恵介(園村友彦)、田中圭(菊池道広)、八千草薫(唐沢礼子)、西田尚美(栗原典子)、奥貫薫(西口奈美江)、大塚ちひろ(川島江利子)、塩谷瞬(高宮誠)、泉澤祐希(幼少時代の亮司)、福田麻由子(幼少時代の雪穂)、河合美智子(西本文代)、平田満(桐原洋介)、麻生祐未(桐原弥生子)、余貴美子(谷口真文)、武田鉄矢(笹垣潤三) 主題歌:「影」柴咲コウ 関連リンク ロードショー:2006年1月12日(木)~ 毎週木曜21時~ TBSテレビ →「2006年1~3月TVドラマ・アニメ」一覧へ →「木曜21時 TBSテレビ」TVドラマ・アニメ一覧へ ×Official Site(公式サイト) www.tbs.co.jp/byakuyakou →「東野圭吾・原作」関連作品リスト キャスト・スタッフ
山田孝之、綾瀬はるか、渡部篤郎、柏原崇、西田尚美、東野圭吾 レビュー (Amazon) ただ太陽の下を一緒に手をつないで歩いてみたかった、父親を殺した少年と母親を殺した少女。そんな主人公たちが白夜をさ迷い往くかのようにさらなる罪を積み重ねていく中で、本当の罰が彼らの心と記憶に下されていく14年間を、せつなくも残酷なタッチで描いた歪んだ愛の軌跡。2005年のクリスマスイブ、サンタクロースの扮装をした亮司(山田孝之)は血まみれで道端に倒れている。その姿を彼方から見やる雪穂(綾瀬はるか)は瞳に涙を浮かべたまま背を向けて、逆方向に歩き出すのだった。1991年秋、図書館に通い詰めていた11歳の亮司(泉澤祐希)は、そこで同級生の雪穂(福田麻由子)と知り合う。それは2人にとっての初恋だった。 悲劇の序章となる父親殺しを皮切りに、長い年月を通して犯され続けていく罪の数々は、根負けするほどの濃厚さで物語として綴られていく。主人公たちの陰惨な行いは、時として見進めるのに気が滅入ってしまうほど。しかし、これで視聴をあきらめてしまうのはあまりにももったいない。このドラマは最後の3話分にこそ見ごたえの頂点が用意されているのだ。 最悪からはじまった亮司と雪穂の二人の純愛は、その最悪が自己正当化されるにほど、2人だけの世界において奇妙なほどに純度を高めていく。誰もが目をそむけたくなるほどの醜さを、お互いに抱きしめ合うことで生き抜いていく主人公たちの過酷な人生は、それと同化する形で時間を共有する価値を十分に持ち合わせている。 生きながらに死相を漂わせる亮司役の山田孝之の鬼気迫る演技は強烈そのもの。表情の微妙な変化でその心情を生々しく表現する雪穂役の綾瀬はるかの凄みにも随所に身震いさせられる。偏執的なまでに事件の真相を追い続ける捜査の鬼としての顔から、ついには父性までも宿らせる刑事・笹垣を演じた武田鉄矢の存在感も圧巻だ。(麻生結一) |