ベロニカは死ぬことにした (2006)監督:堀江慶原作:パウロ・コエーリョ(「ベロニカは死ぬことにした」) 出演:真木よう子(トワ)、イ・ワン(クロード)、風吹ジュン(ショウコ)、中嶋朋子(サチ)、荻野目慶子(婦長)、田中哲司、片桐はいり、多岐川裕美(京子)、淡路恵子(紅子)、市村正親(院長) 主題歌:「こんな風に笑う。」nangi 奥田祐は、ピアノソロ曲(「mozart」など)の演奏を担当。サントラには未収録。 関連リンク ロードショー:2006年2月4日(土)~ →「2006年2月劇場公開映画」一覧へ ×Official Site(公式サイト) www.kadokawa-pictures.jp/official/veronica キャスト・スタッフ
真木よう子、イ・ワン、風吹ジュン、中嶋朋子、荻野目慶子 レビュー (Amazon) パウロ・コエーリョのベストセラー小説を、脚本家の筒井ともみが舞台を日本に置き換えて製作・シナリオ化。俳優出身で『全身と小指』などここ数年監督作品多数の堀江慶が演出に当たった問題作。人生に嫌気が差して自殺を図ったトワ(真木よう子)は、奇妙なサナトリウムで目覚め、そこの院長(市村正規)からあと7日間の命と宣告される。院内で周囲と拒絶するトワは、しかしそこで画家志望で言葉を失った青年クロード(イ・ワン)と知り合う…。 フィーリングやイメージ主体の演出ゆえか、サナトリウム内の患者たちの描写が単に陰鬱なものにしか感じられず、その中で孤立していくヒロインにシンパシーを寄せることができない。風吹ジュンや荻野目慶子、中嶋朋子など芸達者の個性で何とか持ちこたえている部分もあるが、それ以上のものを演出は引っ張り出してはおらず、ごひいきのヒロイン真木よう子の熱演も報われていないのは悲しい限り(綺麗に撮れているのが救いだが)。音楽はエンニオ・モリコーネの息子アンドレア・モリコーネだが、別に何と言うこともなし。いずれにせよ、一体この映画は何を観客に問いかけたかったのか、生きる希望? 魂の再生? すべて弱いのが一番の難点だ。(増當竜也) |