ヤング・マスター/師弟出馬The Young Master (1980)キャスト・スタッフ
ジャッキー・チェン レビュー (Amazon) ゴールデン・ハーヴェストに移籍し、ジャッキー自身で監督・脚本・主演・武術指導のすべてをこなした、初期ジャッキー映画の集大成的作品。長年育ててくれた師匠を裏切り、ライバル道場に寝返った兄弟子を連れ戻すべく、弟分のドラゴン(もちろんジャッキー)が立ち上がる。しかし兄弟子探しを続けていくうちに、ドラゴンはライバル道場にそそのかされ悪事を働いている兄弟子と間違われ、警察に追われる羽目になる。 『プロジェクト A』以降のような命懸けスタントはまだお目見えしていないが、カンフーものの作品としては、名作『酔拳』を越えると言っても過言ではないアクションとなっている。特に、韓国合気道の使い手、ウォン・インシク(『ドラゴンへの道』の怪しい日本人役で有名)とのラストの戦いでは、劇中でアヘンを無理やり飲まされハイになったジャッキーのアクションが、鬼気迫るほどに凄まじい。また今作には、扇子などの小道具を巧みに使ったシーンや、物乞いに扮して悪者と戦うコミカルなアクション・シーンなど、ジャッキー映画のお約束となっているアクションの原型が多々見受けられる。若かりしころのユンピョウの、椅子を使ったアクションも見どころ。公開当時、日本版のみジャッキー自身が唄う主題歌「さすらいのカンフー」が挿入された。これ以降、ジャッキーが自ら主題歌を歌うことが多くなったのも特筆すべき点だ。(川島昭光) |