王と鳥Le Roi et l'Oiseau (1980)挿入歌:ジャック・プレヴェール(作詞)、ジョゼフ・コスマ(作曲)関連リンク ロードショー:2006年7月29日(土)~ →「2006年7月劇場公開映画」一覧へ →Official Site(公式サイト) www.ghibli.jp/outotori →「スタジオジブリ」関連作品リスト キャスト・スタッフ
ジャン・マルタン、パスカル・マゾッティ、レイモン・ビュシエール、アニネス・ヴィアラ、ルノー・マルクス、ポール・グリモー、ジャック・プレヴェール、ジョセフ・コスマ、アンデルセン レビュー (Amazon) フランス初の長編アニメーション映画として1947年より製作開始され、52年に公開された『やぶにらみの暴君』。しかしそれは製作資金難に陥ったプロデューサーが、ポール・グリモー監督らスタッフの意に沿わない形で無理やり完成させ、勝手に公開したものであった。その後グリモー監督は作品の権利とネガ・フィルムを買い取り、当初の企画とその後の時代情勢まで組み入れたものへと作り直し、79年にようやく完成させたという執念の作品、それが『王と鳥』である。そもそも『やぶにらみの暴君』自体が55年に日本公開されて宮崎駿や高畑勲などに多大な影響を与えた名作であり、その完全版ということで彼らが所属するスタジオジブリ提供によって、2006年には日本での劇場公開も実現している。ストーリーはアンデルセン童話の『羊飼い娘と煙突掃除人』を元に、孤独な暴君と自由の象徴である鳥との戦いを描いていくもので、戦後間もない時期に製作開始されたものだけに、王のキャラクターにはヒトラーの影響も濃いようだが、単にそれだけではない社会に対する普遍的なアンチテーゼがダイナミックな描写の数々で盛り込まれている。宮崎アニメの原点的なショットも散在しており、時代を超えて幅広く楽しめる名作ともいえよう。(増當竜也) |