それでもボクはやってない (2007)音楽:周防義和 監督・脚本:周防正行Music Composed by Yoshikazu Suo 出演:加瀬亮、瀬戸朝香、役所広司、竹中直人、田口浩正、徳井優 エンディング曲・主題歌?:「静けさの中で」tomo the tomo(唄・作詞)、周防義和(作曲・編曲) キャスト・スタッフ
加瀬亮、瀬戸朝香、山本耕史、もたいまさこ、役所広司 レビュー (Amazon) 周防正行監督が10年のブランクを経て完成させ、これまでの作風を一変させた社会派の1作。電車内で痴漢の容疑をかけられた青年が、無実を訴え続けるも、証拠不十分のために起訴されて裁判で闘い続けることになる。監督が痴漢冤罪事件を取材して練り上げた物語だけあって、細部まで綿密にリアルな展開。これまでの裁判映画では描ききれなかったシーンがいくつも登場し、最後まで観る者を惹きつけて離さない作りになっている。 留置場での日常は、経験していない人には驚きの連続だが、最もショックなのは「疑わしき者は有罪」という警察や裁判所側の姿勢。取り調べでの自白強要はともかく、冷静に判断しそうになった裁判官が急に左遷されてしまうエピソードが強烈だ。被告人の青年役を演じる加瀬亮を中心に、キャスト陣もそれぞれの役を好演。電車内での痴漢に関わらず、ちょっとした運命によって、その後の人生が一変してしまう怖さは、本作を観た人すべてが感じるはずだ。(斉藤博昭) |