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キャスト・スタッフ
黒木瞳、椎名桔平、片岡鶴太郎、ベンガル、池内万作、西澤裕子 レビュー (Amazon) 「ハウス」や尾道三部作などの大林宣彦監督が、昭和の猟奇事件のひとつに数えられる、阿部定による男性器切断事件を独自の解釈で描いた異色作。阿部定には黒木瞳が扮しているが、全編ヌードシーンなし、乳房の露出なしという、かつて大島渚監督のハードコア・ポルノ「愛のコリーダ」や日活ロマンポルノとして映画化された阿部定とはまた違うイメージを醸し出している。また定と情事を重ねる龍蔵には片岡鶴太郎が扮するという異色キャスト。 14歳の定は、慶応大学生・斉藤によって処女を失う。その後遊郭を転々として31歳になった定は、料亭「きく本」の見習いとなり、店の主人・龍蔵との情交に溺れていく。店を飛び出し、龍蔵と待合を渡り歩く暮らしを続ける定は、ついに彼の男根を切断し、それを身につけて姿を消してしまう。 言ってみればこれは、阿部定事件をファンタジーと解釈した物語であり、大林監督は定を一種のヒロインとして演出している。その迷いのなさ、定のあっけらかんとした明るいキャラクターは、見ているこちらがたじろいでしまうほどだ。(斉藤守彦) |