この胸いっぱいの愛を -未来からの“黄泉がえり"- [PR]伊藤英明、ミムラ、宮藤官九郎、吉行和子、中村勘三郎 (TCエンタテインメント)DVD 発売日:2005年9月22日(木) ≪関連『映画・ドラマ』タイトル≫
レビュー (Amazon) タイムスリップによって過去に戻る物語は数多くあるが、本作は20年前の自分自身に出会うという設定がユニーク。2006年、故郷の門司へ帰るために飛行機に乗った比呂志だが、着いたのは1986年の門司だった。彼は実家を訪ね、10歳の自分や、当時、あこがれていた近所のお姉さん、和美と対面。しかし彼女は、難病で死ぬ運命にあった…。 和美の弾くバイオリン、比呂志の実家である旅館、坂の多い門司の町。劇中に、あえて懐かしさに溢れた風景を多用することで、20年間のタイムラグを鮮明に感じさせる。病気の和美がどうなるのかは物語の大きなカギだが、比呂志と同じ飛行機に乗り、一緒にタイムスリップした他の乗客のドラマも心にしみる。とくに母親と再会するヤクザ青年のエピソードが感動的。全般に好演をみせるキャストのなかでは、まっすぐな思いを抱く比呂志で伊藤英明がハマリ役だ。細かい部分には、どうしても矛盾と感じられる点があるものの、重箱の隅を突っつかず、素直に物語に向き合えば、切なさで胸が締めつけられるだろう。(斉藤博昭) |