マチネー/土曜の午後はキッスで始まるMatinee (1993)音楽:ジェリー・ゴールドスミス Music Composed by Jerry Goldsmith キャスト・スタッフ
サイモン・フェントン、オムリ・カッツ レビュー (Amazon) 時は1962年。のどかなアメリカのフロリダ州キーウエストに、人々を怖がらせるのが大好きな映画プロデューサーが最新作を引っさげてやって来た。映画大好きな少年たちは彼の新作を見るために、土曜の夜のマチネーに集まってくる。時代は、アメリカはソ連と一触即発の緊急事態(いわゆる「キューバ危機」)を迎えており、妙にピリピリしたムードが映画館にも漂っていた。 どう見てもB級なホラー映画のプロデューサー・ウールジー(ジョン・グッドマン)の、大して怖いとは思えない新作映画と、少年たちの恋の行方とキューバ危機。まったく異なった3つの要素を、ジョー・ダンテ監督は巧みなストーリーテリングで見事にまとめて見せた、少年時代に経験する、土曜の午後のお楽しみを描いた作品である。キューバ危機のくだりは、演出的にはいわば背景にすぎないが、ウルージーの新作映画を怖く見せるための装置として充分機能しており、珍システム「グラグララマ」と相まって、単なるB級ホラーに過剰反応してパニクってしまう支配人や観客たちの姿が笑える。(斉藤守彦) |