これだけ盛りだくさんな内容でありながら、コンテンポラリー・ブルースに焦点を当てたディスク5には大事なものが抜けている。R.L.バーンサイドを始めとするファット・ポッサム・レーベルのアーティストたちによって体現される、今日のミシシッピの生々しいエレクトリック・サウンドは、大学生ぐらいの若いオーディエンスの耳をブルースへと向けさせたのだから、ぜひ本作で取り上げるべきだった。また、現在もっとも重要なブルースの革新者たちも不在だ。そう、アフロ・ミュージックとブルースを融合したコーリー・ハリス、サイケデリック・フォーク・ブルースマンことオーティス・テイラー、ラップ・ブルースの推進者クリス・トーマス・キングのことだ。それでもなお、本作が商業性だけでなく強い愛情と知性に支えられたコレクションであることは明らかである。(Ted Drozdowski, Amazon.com)